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高齢者講習が初めてで緊張しているあなたへ|安心して受けるための準備と心構え


◆ はじめての高齢者講習、誰だって不安になります

「初めて高齢者講習を受けることになったけれど、何をするのか全然わからない」
「試験に落ちたら免許が取り上げられるのでは?」
「講師や周りの人に迷惑をかけないか心配」

──そんな声をよく耳にします。

特に75歳以上の方は、「認知機能検査」も加わるため、不安や緊張が強まるのは当然のことです。
しかし、事前に内容を理解し、しっかり準備しておけば、必要以上に怖がることはありません。

この記事では、「初めての高齢者講習が不安で緊張している方」に向けて、わかりやすく・やさしく・丁寧にポイントを解説します。


◆ そもそも高齢者講習って何をするの?

高齢者講習とは、70歳以上の方が免許を更新するために受けなければならない法定講習のことです。
高齢になると、視力や反応速度、判断力などが自然に低下してくるため、それを自覚し安全運転を続けるための機会として設けられています。

「試験」ではなく「確認と学習」が目的です。

◎ 主な内容(70〜74歳)

・交通ルールに関する座学
・視力や反応を見る簡単な検査
・教習所内での簡単な運転実技

◎ 主な内容(75歳以上)

・上記に加えて「認知機能検査」が必要
・結果によって講習内容が変わる場合あり


◆ 不安になりやすいポイントと対策

◎ 「講習って試験?落ちたらどうなるの?」

講習自体には「合否」がありません。
座って話を聞き、簡単な検査と運転チェックを受けるだけで、ほとんどの方が問題なく「修了」できます。

合格・不合格という考えではなく、「今の自分の運転能力を確認する場」と捉えるのがポイントです。

◎ 「記憶力が落ちていて、認知機能検査が心配…」

認知機能検査で不安を感じるのは当然ですが、対策は可能です。
この記事の後半で、具体的な練習方法をご紹介しています。

◎ 「人と話すのが苦手で緊張する」

講習は基本的に講師の説明を聞き、指示に従うだけです。
積極的に発言したり、他の受講者と交流する必要はありません。


◆ 高齢者講習の当日の流れを知っておくと安心

初めての場所で初めてのことをするときは、流れがわかっているだけで安心できます。

◎ 講習当日の一例(75歳以上)

  1. 受付(免許証・通知書の提出)
  2. 認知機能検査(30分程度)
  3. 交通ルールなどの座学(約1時間)
  4. 適性検査(視力・反応・運転シミュレーターなど)
  5. 実車運転(施設内コースで10分〜20分)
  6. 終了・修了証の交付

スタッフが順番に案内してくれるので、難しく考える必要はありません。


◆ 準備しておくと安心な持ち物

・運転免許証
・講習の通知ハガキ
・眼鏡や補聴器(必要な方)
・飲み物や軽食(講習が長時間の場合)
・筆記用具(メモ用)
・服装は動きやすく、靴はかかとのあるもの

※ 実車運転があるため、サンダルや厚底靴はNGです。


◆ 緊張をやわらげる4つの方法

① 前日に持ち物をすべて用意

当日に慌てないよう、前日の夜にカバンを準備しておきましょう。

② 会場の場所を事前に確認

地図で調べる・家族に送ってもらう・早めに出発するなど、道に迷う不安を解消しましょう。

③ 当日は早めに到着

講習開始の30分前には到着するのが理想です。心の余裕が大きく変わります。

④ 家族や知人に付き添ってもらう

付き添いが可能な施設では、受付や会場まで家族が一緒にいてくれるだけでも安心できます。


◆ 家族のサポートが何よりの安心材料

高齢者講習に不安を感じる高齢者にとって、家族の存在は大きな支えです。

◎ 家族ができること

・日程や持ち物の管理
・会場までの送迎・付き添い
・講習内容の説明や事前対策の手伝い
・講習後の感想共有やフォロー

本人にとっては「何をどうしていいかわからない」状態です。
家族が寄り添って声をかけてくれるだけで、緊張はかなり和らぎます。


◆ 認知機能検査の簡単な対策法(75歳以上)

認知機能検査では、「時間の感覚」「記憶」「時計の描写」などが出題されます。

◎ 対策例

・「今日は何年?何月?何曜日?」と毎朝声に出す
・16種類の絵を見て覚える練習(市販教材やネットに多数あり)
・アナログ時計の「11時10分」を描く練習を紙で何度か行う

日常の中でちょっとした「脳の運動」をすることで、検査の準備になります。


◆ 実際に受けた方の声(仮名)

◎ 72歳女性「もっと緊張するかと思ったけど…」

「通知が来た時はドキドキしましたが、スタッフの方がやさしくて安心しました。
運転の実技も怖くなかったし、逆に『まだ大丈夫だな』って自信が持てました。」

◎ 76歳男性「家族に付き添ってもらって助かった」

「耳が遠くて聞き逃しが不安だったけど、息子が受付まで付き添ってくれて気が楽になった。
帰りには一緒に食事して『よく頑張ったね』って言われて嬉しかったです。」


◆ まとめ:初めてでも大丈夫。高齢者講習は「支援の場」

・高齢者講習は試験ではなく“確認”と“支援”のための場
・初めてで不安でも、事前準備と情報収集で安心できる
・認知機能検査もコツをつかめば対策可能
・当日は早めに行動、家族と連携して安心材料を増やす
・何より、「怖がらなくていい」という意識が大切

高齢者講習は「運転を続けるかどうか」を考える大切な機会でもあります。
不安を感じるのは当たり前ですが、それをひとつずつ解消していくことが、あなたの安心と安全につながっていきます。

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