朝ドラって何?
NHKでは「朝ドラ」として毎週月曜日から土曜日まで午前8時から15分のドラマが放送されています。正式名称を「朝の連続テレビ小説」と言い、1961年に放送が開始されて以来、半世紀以上にわたって親しまれている国民的ドラマ放送枠と言えます。
1作品につき半年という通常のドラマよりも長いスパンで放送され、出勤や家事の前の時間帯でもあることからテレビ離れが叫ばれる昨今においても高視聴率を獲得する番組でもあります。
基本的に朝ドラの主人公となるのは女性で、朝ドラのヒロインはオーディションで決まることもあり、新人女優の登竜門的な意味合いもあります。
どのドラマも軒並み高視聴率を記録することから世間からの注目度が高く、人気作品のヒロインは国民的女優として朝ドラから多くのドラマた映画へと羽ばたいていく方もいます。
朝の時間帯にさまざまな世代の人が見るドラマということもあり、希望や夢を描いた明るい作品が多いのも特徴です。
”半分、青い”のあらすじ
現在放送されている朝ドラ「半分、青い」は栃木の商店街に住む女性、楡野鈴愛が主人公で、放送開始時には胎児の状態からスタートし、幼少期から大人になり、さらに結婚して母親となったあと発明家として活躍していく様子が描かれることになります。幼少期から失敗が多かったもののはつらつと元気に育っていた鈴愛は、同じ日に生まれた秀才の萩尾律やガキ大将の通称「ブッチャー」こと西園寺龍之介、商店街にある用品店の娘、木田原菜生、また弟の草太らとともに元気な子ども時代を過ごしていました。
しかし鈴愛が小学3年生の頃に耳に違和感を覚えて病院へ行くと、医師から病気によって左耳が聞こえなくなってしまうことを告げられてしまいます。
それでも明さを無くすことなく生きてきた鈴愛は、聞こえない左耳の代わりに右耳を上手く使いながら、律やブッチャー、菜生と同じ高校に進学し、他の人と変わらない高校生活を送ることになります。
やがて秋風羽織の描く漫画の世界にあこがれた鈴愛は漫画家を目指して上京することを決意しますが、東京で多くの挫折を経験することになります。
漫画家の夢を叶えることに失敗し、栃木の商店街へと戻ってきた鈴愛は地元で再会した律とともに発明家としての道を歩むことになります。
”半分、青い”の再放送をみるには
ドラマ「半分、青い」は地上波ではNHK総合で午前8時から放送されていますが、その時間帯では見られないという方のために再放送も行われています。地上波で見ることのできる再放送は同じくNHK総合で、お昼の午後0時45分から行われているので朝寝坊などで見逃した方も午後に見ることが可能です。
またBSプレミアムでは地上波の本放送に先がけて午前7時30分から朝ドラが毎日放送されており、また午後11時30分からは再放送も行われています。
毎週土曜日には午前9時30分から、その週の放送6回分を一挙に放送しているのでBSプレミアムが視聴できる環境にある方は見逃してしまっても土曜日にまとめて見ることも可能です。
さらに有料ではありますがNHKの動画配信を行なっている「NHKオンデマンド」では、過去に放送された番組をスマホやパソコンを通して視聴することができ、朝ドラ「半分、青い」も時間に関係なくいつでも見ることができます。
”半分、青い”の出演者と役柄
ドラマ「半分、青い」で主演を務めているのは、朝ドラ初出演となる永野芽衣さんです。永野芽衣さん演じる楡野鈴愛は、はつらつとした元気な役柄で考えるよりも先に行動してしまうタイプの彼女はそのぶん多くの失敗を経験しますが、失敗にくじけない強さも持っています。
幼少時に左耳の聴覚を失っていますが、それすらも面白がれる豊な完成の持ち主でもあります。
そんな鈴愛を支える役が佐藤健さん演じる幼馴染の萩尾律です。
幼いころから才能にあふれていたものの、繊細な心の持ち主でもあり人と関わることが苦手な一面もあります。
そんな律にとって幼少期から明るく大胆な性格の鈴愛は数少ない友達でもあり、律にとっての支えでもありました。
鈴愛の母親・楡野春役を務めるのは松雪泰子さんです。
行動派の鈴愛とはときに対立することもありますが、根底には鈴愛に対する深い愛情があり、鈴愛にとっての一番の理解者でもあります。
鈴愛の父親・楡野宇太郎役は滝藤賢一さんが務め、商店街にある食堂のオーナーでありながら能天気で常に笑っている明るい父親を演じています。
律の母親である萩尾和子を演じているのは原田知世さんです。
夫とともに商店街で写真館を営んでおり、ほんわかとしたやさしい雰囲気ですが、意外と冷静でさばさばとした一面もあります。
鈴愛が憧れる漫画家として登場するのが豊川悦司さん演じる秋風羽織です。
連載を何本も抱える売れっ子漫画家ですが、ひねくれた性格で一筋縄ではいかない人物です。
NHK朝ドラ歴代の視聴率は?
長い歴史を誇る朝ドラは国民的番組というだけあり、テレビ史に残る視聴率を記録している作品が数多くあります。朝ドラの歴史で最も視聴率が高かったのは1983年に放送されたドラマ「おしん」で平均視聴率は52.6%を記録しています。
この数字は視聴率が出るようになってから現在にいたるまで、テレビドラマとしては日本最高記録であり、瞬間最高視聴率62.9%というとんでもない番組でもあります。
次に視聴率が高いのは1971年に放送された「繭子ひとり」で、平均視聴率は47.4%です。
朝ドラは70年代に視聴率的にも全盛の時代を迎えており、平均視聴率が40%を超える作品が数多く放送されていました。
しかし時代とともに少しずつ視聴率は下がりはじめ、最近の作品では平均して20%前後を推移している状況です。
それでもテレビ全体で見た場合には決して低い数字というわけではなく「あまちゃん」や「ごちそうさん」「あさが来た」などヒット作が多く生み出されています。